今回は、暑さによる体のストレスで受けた細胞のダメージの修復に役立つ、優れた食べ物についてお話しします。
その食べ物には、研究者たちが「長寿ビタミン」と呼ぶ物質「エルゴチオネイン」が豊富に含まれています。
エルゴチオネインは最強の抗酸化物質で、活性酸素を中和し、体を酸化ストレスから守ってくれます。近年ペンシルベニア州立大学の研究者たちは、その物質の輸送回路を発見し、エルゴチオネインが脳機能(認知機能など)の維持や全身の健康にとって重要な働きをすることを証明しました。
エルゴチオネインは身近な食べ物から摂取することができます。
その食べ物はキノコです。キノコはエルゴチオネインの最も豊富な供給源です。特に「エリンギ」に多く検出されているそうです。また、白いマッシュルームとヒラタケも含有量が多いことが示されています。
研究者たちは、エリンギも含めて健康に特に役立つ4種類のキノコを特定しました。
- エリンギ…最強の抗酸化物質「エルゴチオネイン」が多く含ま
れ、脳を含む体内の細胞の損傷を防ぐのに役立つ。
- マイタケ…体がストレスを管理し、関連する脳の障害を回避するのに役立つ。
- ターキーテイルマッシュルーム(カワラタケ)…脳内のアセチルコリンを分解し、学習と記憶に不可欠である。
- 赤霊芝(レイシ)…免疫系の強化のために最も優れたなキノコの一つである。また不安を軽減し、抗うつ薬のように働くことも研究で示されている。
*ターキーテイルマッシュルームや赤霊芝は、古来からアーユルヴェーダや漢方として用いられてきたそうです。また、チャガやヤマブシタケの健康効果も認められ、これらのキノコは近年、健康効果が高いとして注目を集めています。
しかし、上記以外の種類のキノコにも、一般的に知られているよりもはるかに多くの健康によい栄養素が含まれています。
「エルゴチオネイン」の他にも、酸化ストレスを軽減する「グルタチオン」、食物繊維、ビタミンB群、免疫機能をサポートする「β-グルカン」などがたいへん豊富で、ホルモンバランスを整え、免疫力を強化し、体と心の健康に役立ちます。また抗がん作用やアルツハイマー病のリスクの低下効果があることも研究で明らかにされています。
キノコは日本人にとって身近な食べ物で、私たちは美味しい食べ方をたくさん知っています。
ただし、食べ方に注意しなければならないことがあります。
それは、キノコの毒性です。多くの野生種のキノコは有毒である場合が多いので注意しましょう。また、市場に出回っているキノコでも生のまま食べると有害である可能性があるので、加熱して食べることをお勧めします。
キノコを毎日の食事に加えてみましょう!
