新型コロナウイルス対策に知っておきたい栄養素!
今回も前回に引き続き「感染、免疫、栄養素の関係」についてお話しします。
欧州食品安全機関(EFSA)は、次の6つのビタミンと4つの必須ミネラルが免疫システムの最適な機能に必要であると判断しました。
ビタミンD, C, A(およびβカロテン)、Bグループ(特にB6,葉酸、B12)、亜鉛、銅、鉄、セレンです。
それぞれ特有の栄養特性を持っていて、免疫システムに有効に働きます。
その中で特に多くの研究で取り上げられている、ビタミンDについてお話ししたいと思います。
2020年の研究で、研究者はヨーロッパ20か国の人の平均ビタミンDレベルと新型コロナウイルスの記録された症例、またその後の死亡率を調査した結果、血中ビタミンDレベル低下と新型コロナウイルスの感染リスクおよび死亡率の上昇との間に相関関係があることを発見しました。
また追加のスペインでの研究では、すでに入院している患者にビタミンDを与えたところ、病気を軽減することに関して、ビタミンD投与は有効であるることが示唆されました。
ビタミンDはウイルスから体を守るだけでなく、その他にもカルシウムの吸収を助けたり、ガン、心疾患、自己免疫疾患、2型糖尿病などの予防に役立つ可能性があります。
ビタミンDは、主に日光を浴びることで体内で生成されます。
ビタミンD3(キノコ類に含まれるビタミンD2ではない)を含んでいる食品は比較的少量です。(脂身の多い魚に含まれていますが、魚は海洋汚染が心配があるので注意が必要です)
世界中の10億人の人々は不足しているというデータもあります。
通常、お昼ごろ(紫外線B波が多い)、15分ほど日光に当たると良いそうです。(色素成分の濃い人はもう少し多く当たる必要があるようです)
しかし、紫外線は皮膚がんや肌へのダメージの心配もあり、紫外線を浴びたくない方や脂身の多い魚をあまり召し上がらない方は、サプリメントで補うことも勧められています。
マイケル・グレガー博士(ニューヨークタイムスでベストセラーの医師)によると、通常大人は1日2000IUが適量だそうです。
*妊娠中や授乳中、または医師による治療を受けている方は、主治医にご相談ください。
まとめ:
お気づきの通り、これらのビタミン・ミネラルは、野菜、果物、イモ類、豆類、ナッツやシード、全粒穀物などの植物性食品に多く含まれている栄養素です。
*ビタミンDは日光に十分当たるか、サプリメントで摂る。
厚生労働省の「健康日本21」では、1日に野菜350g以上、果物200g以上、豆類100g以上摂ることを勧めています。
前回の記事に書いたとおり、オメガ3脂肪酸も新型コロナウイルスによる炎症解消に役立つ重要な栄養素です。
オメガ3脂肪酸の摂取は、リグナンという健康効果の高い物質も同時に摂れる丸ごとのフラックスシードがお薦めです。
ニュートリショナルイーストには、免疫系の正常で健康的な機能を保つために必要なビタミンB群が豊富! さらに免疫強化に役立つβグルカンとのダブル効果!
1日大さじ1杯をぜひお試しください。
コメント
[…] 制御不能な炎症、いわゆるサイトカインストームとして現れる深刻なCOVID-19(新型コロナウイルス)の状態(急性肺損傷など)に、オメガ3脂肪酸は非常に重要である可能性があります。】次回に続く […]
[…] ・新型コロナウイルスに負けない免疫力をつけよう! […]