試験当日の朝ごはんは何にしますか?
成長期のお子さんを持つ親御さんたちは、日々の食事の栄養管理が大変でしょうね。
今日は、ある食べ物で認知機能を活性化させることができるという嬉しい研究をご紹介します。
その食べ物は、ワイルドブルーベリー(野生種のブルーベリー)です。
3つの研究【Benefits of blueberries for the brain】【The effects of acute wild blueberry supplementation on the cognition of 7-10-year-old schoolchildren】【Cognitive effects following acute wild blueberry supplement in 7-10-year-old children】
より要約してお話します。
「ブルーベリーを摂取すると脳領域の血流が改善されることが確認されました。
研究では、高齢者の記憶を2週間以内に改善させ、脳の老化を最大2年半遅らせることが示唆されています。
また、動物及び成人の認知機能も改善されています。
さらに、7~10歳の子供においては、ワイルドブルーベリーの摂取が、脳の実行機能(選択した目標の達成を促進する行動を選択し、監視する機能)の向上や短期記憶の向上、さらに気分を高めることが分かりました。
また、この研究では脳の実行機能と記憶のどの部分が短期のワイルドブルーベリー摂取の影響を受けやすいか、さらに読書能力に役立つかを調査しました。
調査は、7~10歳の健康な子供54人を、200㎖のワイルドブルーベリー(253mgのアントシアニンに相当する)のジュースを摂取するグループとプラセボグループ(偽薬を摂取するグループ)に分けて摂取後2時間で評価されました。
結果は、実行機能については、ブルーベリー摂取グループはプラセボグループに比べ、有意に早い向上が観察されました。
さらに言語記憶能力においても向上が認められ、ブルーベリー摂取グループは、プラセボグループよりも多くの単語を思い出しました。
しかし、認知能力のこれらの有意な改善にもかかわらず、測定値を読むことに対しては有意な効果は観察されませんでした。
この研究での結論として、1.5カップ(約240g)の新鮮なブルーベリーに相当するフラボノイド(ポリフェノールの一種)豊富なブルーベリー製品が子供に短時間で認知的な利益をもたらす可能性があることを示唆しています。
これらの発見は、【ブルーベリーのようなフラボノイドが豊富な食べ物は、子供の重要な発達期に健康な脳機能に役に立つ】という以前からの証拠をさらに裏付けています。
しかし、読書能力については、ブルーベリーの短期的な摂取では十分でない可能性があり、長期の摂取など方法などの検討の必要性を示しました。」
- ブルーベリーを食べると、子供から高齢者まで全ての人の認知機能の改善がみられる。
- 子供の場合は、成長の過程で脳の発達においても重要な時期であり、ブルーベリーのようなフラボノイドが豊富な植物は脳機能を強化するのに役立つ。
*ブルーベリーは冷凍でも大丈夫です。もし手に入ればワイルドブルーベリー(野生種)をお勧めします。
ブルーベリーの認知機能改善効果は、摂取後短時間で現れるのですから、お子さんの試験の日の朝ごはんにブルーベリーを加えてみてはいかがでしょうか。
スムージーに入れて飲んだり、また加熱したオートミールと混ぜると、美味しくて消化の良い朝ごはんになりますよ。