皆さん、こんにちは。
さて、最近ちょっと血糖値が気なるという方はいらっしゃいませんか?
実は、常に血糖値を安定させておくことは非常に大切なことで、2型糖尿病の予防だけでなく、アンチエイジングや慢性疾患の予防にもつながるのです。
今日は、そんな血糖値の話をしたいと思います。
皆さんは「血糖値スパイク」という言葉を聞かれたことはありますか?
血糖値スパイクは、砂糖のようにGI値(食品ごとの血糖値の上昇度合いを表した数値)が高い食べ物を食べた時に起こる体の反応です。
私たちの体は、GI値の高い食べ物が入ってきて血糖値が急激に 上がると、すい臓がインスリン(血糖値を一定に保つ働きをするホルモン)を放出し、血糖値を下げようとします。
インスリンの効果で、血糖値が急激に下がり、食べる前より低くなると(低血糖になる)、眠気やだるさ、頭痛などの症状がおこったり、再び血糖値を上げようとして、甘いものを欲したりする悪循環が起こることがあります。
このような血糖値スパイクは、フリーラジカルを大量に発生させ、老化やさまざまな病気の一因になる可能性があるといわれています
砂糖は血糖値スパイクが起こりやすい代表的な食べ物です。
でも、甘いものが食べたくなる時がありますよね。
そんな時も我慢しなければならないでしょうか。
実はちょっとした食べ方のコツがあります。
「私たちの体は、サーカディアンリズム(24時間周期の体の基本的な機能、体内時計)と呼ばれる機能を持っていて、朝が最も血糖をコントロールする能力が高いのです。
つまり朝食後は、食事により血糖値が上がっても、血糖値を速やかに安定させられるということです。
時間が経つにつれその能力が低下していき、夜になると血糖をコントロールする能力は朝の半分ほどになってしまうそうです。
ということは、甘いものを食べるなら午前中がチャンスです。
また、甘いものと一緒にブルーベリーなどのベリー類を食べると、急激な血糖値の上昇を抑えることができるそうです。
午後から夜にかけては、血糖コントロールの能力は落ちてきますから、夕飯はできるだけ早めの時間に、低GI食品を少なめに食べるのが、血糖値を常に安定させるためのポイントです。」
参考文献:How Circadian Rhythms Affect Blood Sugar Levels
Michael Greger M.D. FACLM · February 5, 2020 · Volume 49
午後のおやつに甘いものが食べたくなったら、果物やデーツ、全粒紛などで作ったスイーツはいかがですか?
これらの材料は低GI食品です。
砂糖や小麦粉などの高GI食品との違いは、主に食物繊維の含有量の多さにあります。
次回は、もう少し積極的に血糖値を安定させる方法について探っていきましょう。