認知症は遺伝や歳のせいだけではなかった!

脳の衰えは歳のせいで仕方ない? 若い人の学習能力の差は遺伝によるもの? 諦めるしかないの??

認知症は遺伝や歳のせいだけではなかった!!さらに、若者の脳能力UPの方法も明らかに!!

以前のブログで、くこの実は初期の加齢性黄斑変性症の進行を防ぐための効果的な治療方法である可能性が示唆された医学研究をお伝えしました。

これは、くこの実に豊富に含まれるゼアキサンチンというカロテノイドの影響です。

今日は、目の健康に欠かせない栄養素であるルテインとゼアキサンチンが脳にも重要な物質だったというお話をします。

著名な医学雑誌「Nutrients」より要約します。

【目の網膜中心部にある黄斑部には、ルテインやゼアキサンチンという食物色素が詰まっています。

この色素を多く持つ人は、視力の機能が良いばかりか、認知機能も優れていることが明らかにされています。

過去の研究では、ルテイン及びゼアキサンチンのレベルが高いほど、高齢者の認知機能の改善に関連していることが示唆されています。

ところが最近、高齢者だけでなく、若い健康な成人にも関連性があるのか否かを調べる研究が行われました。

51人の若くて健康な被験者が1年間のサプリメント摂取で4か月ごとに測定した結果、毎日の記憶、推論能力、複雑な注意力の有意な改善をもたらしました。

さらに視覚機能も改善しました。】

Nutrients.2017Nov;9(11):1246 Effects of Lutein and Zeaxanthin Intervention Cognitive

※ここでは研究のためサプリメントで行われていますが、丸ごとの食品からとった方が抗炎症作用、抗酸化作用など他の栄養素との相乗効果でより良く体に作用します。

ルテインとゼアキサンチンが集結している黄斑部の色素が脳のレベルと有意な相関関係があると判明されているそうです。

黄斑部の色素量を調べれば脳の機能能力が分かるというのは、大変興味深い話です。

ルテイン、ゼアキサンチンの補給だけで、視覚機能、脳機能が良くなるのですから、試さない手はないですね。

ルテインの含有量の多い食品は、ケール、小松菜、ほうれん草、モロヘイヤなどの、濃い緑の葉物野菜です。

ちなみに、卵のルテイン量はケールの1/50しか含まれていないそうです。

ルテインが多い濃緑の葉物野菜には、ゼアキサンチンも豊富に含まれているのですが、ゼアキサンチンが特に多い食品は、トウモロコシ、パプリカなどの緑黄色野菜、パパイヤ、マンゴーなどです。

尚、くこの実100g中のゼアキサンチン含有量はダントツに多いです。

60gのほうれん草を1か月摂ると、黄斑色素を大幅に増やすことができるというデータもあるそうです。

60gというと加熱した葉物野菜なら、片手で軽くつかめるほどの分量です。

少量でもいいので、毎日の食事に加えてみませんか?