フラックスシード!小さな一粒の大きなパワー


アマニ油(フラックスオイル)の原料であるフラックスシードを召し上がったことはありますか?

フラックスシードはとても小さな粒で、夏に青紫色の可憐で涼しげな花を咲かせます。「あなたの親切に感謝します」という素敵な花言葉を持っています。


最も古くから栽培されている作物の一つで、アメリカではフラックスシード市場は年々拡大し、近年日本でもスーパーフードとして話題になっています。

この小さな粒フラックスシードはなぜ人気が高いのでしょうか?

今日はアマニ油ではなく、ホール(丸ごと)のフラックスシードの特性と私たちの体にもたらす利点についてお伝えします。

フラックスシードが他の植物より特に優れている性質は、次のようなものが挙げられます。
1.リグナン(ポリフェノール化合物の一種)の前駆体が農作物の中で飛びぬけて多い。
リグナンは植物性のエストロゲン様物質で、過剰な女性ホルモンのエストロゲンを制御する働きがある。
2.オメガ3脂肪酸であるALAが豊富に含まれている。
3.食物繊維や微量栄養素が豊富に含まれている。

特筆すべきはこの三つです。
このうち、2番目のオメガ3脂肪酸(ALA)はアマニ油にも含まれていますが、リグナンや食物繊維、微量栄養素はホール(丸ごと)のフラックスシードにしか含まれていません。
この三つの特質を持ったフラックスシードには、次のような健康効果が期待できることが非常に多くの研究で判明されています。

どのような健康効果が期待できるかというと…
抗炎症作用:多くの慢性疾患の一因とされている慢性の炎症を軽減する。(特に関節リウマチなど炎症性の疾患の緩和)

抗がん作用:研究では、フラックスシードの持つオメガ3脂肪酸とリグナンの組み合わせは、乳がんなどに関連した病気に特に有益であることが示されています。
また別の研究では、フラックスシードを食べれば乳がんの腫瘍の増殖が減少する可能性があるといいます。

心臓と血管系に対する健康効果:
フラックスシードの摂取は、不整脈やアテロームの生成、高血圧および高コレステロール値の改善にプラスの影響を与えることが、動物実験およびいくつかの選択された人間の試験で分っています。
研究では、これらの結果は他の多くの疾患状態にも同様な健康効果があると結論付けています。
また、最新のメタアナリシス(複数の研究を総合的に分析する方法)では、強力なスタチン療法にもかかわらず心血管疾患のリスクが高い患者、高リポローテイン血症の患者、および健康な環境で心血管疾患予防のための自然療法を好む患者には、フラックスシードの摂取が重要になる可能性があることを主張しています。

これらの研究が示しているように、フラックスシードの摂取は、多くの病的なトラブルの改善に役立つようです。
もちろん、予防のために食べることはたいへん賢い選択です。


毎日食べるなら、たった大さじ一杯で十分な健康効果が期待できます。
フラックスシードは、他の料理の味を邪魔しないので、どんな料理にも使えて便利です。
例えば…
*スムージーに混ぜ込む
*スープやシチューに入れる
*料理のトッピングとして振りかける
*ケーキや焼き菓子の卵の代わりに使う(粉末にしたフラックスシード大さじ
1に対し、大さじ3の水を混ぜてしばらく寝かす)
*パンや焼き菓子に粒のまま混ぜ込んで焼く …など

ぜひ、ご家族の健康のためにお役立てください。
今日も良い一日をお過ごしください。