丸ごとそのままのフラックスシードの健康効果は本当?
フラックスシードは最も古い栽培作物の一つであり、動物と人間のために世界中で栽培され続けています。
小さな種子ですが、少量のフラックスシードでさえ大量の栄養素を含んでいます。
大さじ1杯で、1gのタンパク質、3gの食物繊維、様々なビタミンB群、マグネシウム、
リンの1日の必要量の10%、そしてオメガ3脂肪酸の量は注目に値するほど多く含まれています。
フラックスシードは強力な抗炎症作用を持つ、植物のポリフェノール化合物の一種である「リグナン」の前駆体の最も豊富な供給源でもあります。
リグナンには、抗がん作用とブドウ糖抑制作用があり、高LDLコレステロール、アテローム性動脈硬化、高血圧を軽減する役割をする可能性があります。
では、科学はどう言っていますか?
調べてみましょう。
- 抗がん作用
フラックスシードは、オメガ3脂肪酸とリグナンの豊富な供給源です。
研究によると、オメガ3脂肪酸とリグナンの組み合わせは、乳がんなどの病気に関して特に有益である可能性があることが分かりました。
2018年の研究室での研究では、フラックスシードに含まれるリグナンは、化学療法の薬剤を単独で使うのと比較して、(化学療法薬剤が)乳がん細胞を殺す能力を向上させるのに役立っていることが明らかになりました。
同様に2019年の研究では、フラックスシードに含まれている油が試験管の中で、ガン細胞の成長を減らし、いくつかのガン性の細胞の死を引き起こすことが分かりました。
2.心臓の健康に役立つ
心臓病の最も一般的な危険因子には、高コレステロール血症や高血圧、アテローム性動脈硬化、心臓発作、脳卒中などにつながる可能性がある原因に、動脈内のプラークの蓄積などがあります。
フラックスシードに含まれるオメガ3脂肪酸、食物繊維、リグナンを定期的に摂取すると、これらの危険因子に対する保護効果をもたらす可能性があります。
2015年のランダム化比較試験では、1日あたり30gのフラックスシードとコレステロール低下薬(主にスタチン)を12か月摂取すると、薬物単独よりも総コレステロールとLDL値が大幅に低下することが分かりました。
また、80人の高脂血症および高血圧の成人を対象に実施された2019年のランダム化二十盲検プラセボ対照群試験で、研究者は、1日36gのフラックスシードを8週間補給することがウエスト周り、ウエストヒップ比、中性脂肪、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロールを減らすのに効果的であることを発見しました。
アテローム性動脈硬化に関しては、2016年のレビューでフラックスシードを定期的な摂取が一部の人々のアテローム性動脈硬化症の進行を遅らせ、さらに改善することさえが可能だと結論づけています。
他にもフラックスシードのうつ病の症状改善などのメンタルヘルスにおける役割、抗炎症効果、2型糖尿病に関する症状改善の効果が研究で明らかにされていますが、またの機会にご紹介します。
皆さま、この過ごしやすい季節に、ぜひ空気の綺麗な所でマスクを外して、思いっきり新鮮な空気を肺に送り込みましょう!