PMS(月経前症候群)、月経困難症を改善することはできる??
最近SNS上で、生理の話題を投稿する人が増えているそうです。
そこで交わされる話題は月経の悩みについてが多いと聞きます。
PMSや月経困難症は、多くの女性が経験することのある、厄介なトラブルですね。
PMSの症状は、イライラ、不安、過敏症、うつ症状、過食、食欲不振、倦怠感、不眠などの気分的なものと、のぼせ、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張りなどの体の症状など多岐にわたります。
一方、月経困難症の症状は月経時の痛み、腹痛や腰痛、肛門周辺の痛みなど体に関することが多いようです。
PMSと月経困難症の違いは、PMSは月経前3日~10日の間に続く症状で、月経困難症は月経中に現れる症状です。
どちらも医学的な治療法はなく、普通はイブプロフェンやメフェナム酸のような抗炎症剤が使われるようですが、下痢、発疹、自己免疫性貧血、腎臓毒性などの副作用があるのが心配です。
ところが、今回もニューヨークタイムスのベストセラー作家で医学博士のマイケル・グレガー博士から朗報が入りましたので、お届けします。
グレガー博士は幾つかの研究の結果から、PMSや月経困難症の症状を和らげるのに「サフラン、フェンネルシード、生姜、フラックスシード」を使うのが有効である可能性があることを明らかにされています。
【4つのそれぞれの特徴は、
サフランは3600年以上も前から、アジアとペルシャの伝統医学で月経異常の治療のために使われてきた香辛料です。のちの研究でPMSの症状に効果があることが明らかにされています。
フェンネルシードは主に痛みの緩和に役に立ちます。イブプロフェンのような抗炎症剤クラスと同じくらいよく効きます。しかも薬剤のような怖い副作用もありません。
ただ一つの欠点は、出血が約10%ほど増えるそうです。
これは、フェンネルシードが痛みに対処するために、筋肉を弛緩するために起こる現象だと考えられます。
生姜は、小さじ1/8の生姜粉末を1日3回摂取すると、けいれんを抑える効果(痛みを軽減する)があり、出血も抑えるということが医学研究により明らかにされています。
出血過多による鉄欠乏性貧血には重要な作用です。
また、痛みだけでなくPMSの気分障害には、月経前に小さじ1/8杯の粉末を1日2回服用すると効果があります。
フラックスシードの特長はオメガ3脂肪酸が多いことの他に、リグナンという物質が群を抜いて多く含まれていることです。
リグナンは植物性のエストロゲン様物質で、女性ホルモンのエストロゲンを抑制する働きがあるため、月経時の乳房痛の緩和に効果があります。
また、1日小さじ1杯の粉末フラックスシードを食べると、月経周期が1日ほど長くなります。
従って、一生の間の月経の回数が減る(つまりエストロゲンにさらされる期間が短くなる)=乳がんのリスクも減る という嬉しい特性があります。
*乳房腫瘍はエストロゲン合成酵素を利用してエストロゲンを作り、増殖するためのエネルギーとして使う。
動物性脂肪や塩分も月経トラブルに関与しているので、食生活を見直すことも大切です。】
以上、グレガー博士の著書や記事より引用
皆さんはどの植物を試してみますか?